普段の生活の中で愛犬についての心配事といえば先ず健康問題でしょう。
結局のところ、犬のしぐさ、態度、鳴き声、皮膚や毛づや等、外見からしか体調を判断しづらいわけですから健康そうに見えても実は本人(本犬)は何かの病気だったなんて事も考えられます。
症状がでて初めて人間が気付く場合も多いと思います。
良く直面する犬の健康問題を一部抜粋して見ました。かなり専門的な内容もありますが参考になればと思います。
予防接種とも呼ばれており、動物(犬)に免疫を人工的に獲得させ、感染症に対する抵抗力を与える処置を言います。使用する液体は、病原菌を無毒化したもの又は、増殖性を取り除いたものです。
感染症(伝染病)から動物(犬)を守るには、「免疫」という抵抗力をつけることが大切です。生まれたばかりの仔犬は、母犬の初乳を通じて免疫(移行抗体)を受けているが、この免疫は時間がたつにつれて、効力が無くなります。大多数の仔犬は、8から15週齢になると、激減もしくは消失してしまう為、「ワクチン接種」による免疫をつけることが必要になります。タイミングよくワクチン接種を行なえば、伝染病の感染を予防出来ます。
生菌ワクチン・生ウイルスワクチンと呼ばれている。細菌やウイルスを他の動物や培養細胞を通過させたり、色素処理をすることで病原性を減弱、無毒化して増殖性と免疫原性を保持したもの。
死菌ワクチン・不活化ウイルスワクチンと呼ばれている。細菌やウイルスを大量培養した後、増殖性を無くし免疫原性を残したもの。
複数の病原体に対し、同じに免疫する場合、手間を省く為に異なったワクチンを混合して用いるもの。
ジステンパー・パルポ・バラインフルエンザ・アデノウイルス2型(アデノ1型=犬伝染性肝炎・アデノ2型=犬伝染性喉頭気管炎の2つの病気をアデノ2型という1種のワクチンにて予防)
ジステンパー・パルポ・バラインフルエンザ・アデノウィルス2型(犬伝染性肝炎・犬伝染性咽頭期肝炎)・レプトスビラ2種・コロナ
ジステンバー | 犬がかかる代表的なウイルス病。感染力が強く、子犬では死亡率が高い。 |
症状:高熱・食欲低下・目脂・嘔吐・鼻水・下痢・元気が無くなる・神経症状。 | |
備考:食器等からも感染する。後遺症が残る場合もある。 | |
バラインフルエンザ | 混合感染では、症状も重くなり、伝染性も強く、集団飼育尤由では、急速に広がる。 |
症状:鼻水・激しい咳・発熱・扁桃腺の腫れ。 | |
備考:空気伝播による感染。 二次感染で「ケンネルコーフ」呼吸器病。 | |
パルポウイルス | イヌ科の動物に感染する強力な伝染病であり、非常に死亡率が高く、突然死することもある。 |
症状:激しい下痢(血便)、激しい嘔吐、食欲低下、急激に衰弱していく。 | |
備考:腸炎型と心筋炎型の2タイプがある。通常の消毒剤(塩素系)、殺菌剤 では効かない。 同じ症状でコクシジュウムがある。 |
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犬伝染性肝炎 | 多くのイヌ科で感染しやすい伝染病です。(人間には感染しない。)生後1年末満の仔犬で感染すると、突然死することもある。 |
症状:高熱・下痢・腹部の痛み・扁桃腺の腫れ・食欲低下・眼が白く濁る。 | |
備考:ブルーアイ(1型と2型がある) | |
レプトスビラ症 | この伝染病には2つのタイプが有り、死亡率が高く、人間にも共通。 |
症状1:黄症出血型(発熱・下飼・嘔吐・歯肉から出血・黄疸) | |
症状2:カニコーラ型(発熱・激しい下痢・激しい嘔吐・筋肉痛・脱水症状・(尿毒症) | |
備考 :胃腸や肝臓が侵される、人畜共通伝染病。 | |
コロナウイルス | 腸炎を引き起こす感染症です。 |
症状:下痢、嘔吐 | |
備考:パルボウイルスと混合感染すると症状はいっそう重くなります。 |
ワクチン接種で伝染病を100%予防出来るわけでは有りませんが、多くの場合、致死的な伝染病の発生を防ぐことが出来る為、消毒の励行、感染動物の隔離と共にワクチン接種は、非常に重要です。
第一回目ワクチン接種 | 生後6から8週齢 |
第二回目ワクチン接種 | 1回目の接種から3〜4週間後 |
毎年追加接種 | 生後1年以降(1年1回) |
以上の接種方法で、伝染病からの感染が予防出来ます。
第一回目ワクチン接種 | 生後6週齢 |
第二回目ワクチン接種 | 生後9週齢 |
第三回目ワクチン接種 | 生後12週齢 |
第四回目ワクチン接種 | 生後15週齢 |
第五回目ワクチン接種 | 生後18週パルポ単味 |
毎年追加接種 | 生後1年以降1年1回 |
協力 池田動物病院 池田冬美先生
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