普段の生活の中で愛犬についての心配事といえば先ず健康問題でしょう。
結局のところ、犬のしぐさ、態度、鳴き声、皮膚や毛づや等、外見からしか体調を判断しづらいわけですから健康そうに見えても実は本人(本犬)は何かの病気だったなんて事も考えられます。
症状がでて初めて人間が気付く場合も多いと思います。
良く直面する犬の健康問題を一部抜粋して見ました。かなり専門的な内容もありますが参考になればと思います。
ご自分で飼育管理している犬や猫及び飼育を開始した仔犬や仔猫が、耳の病気になった場合、これからは、ある程度の知識を持っていなければなりません。又、簡単な処置は各個人が出来るように努力するべきです。
しいては早期に処置することによって、動物の肉体的・精神的苦痛をやわらげてあげられます。処置が遅れで慢性となっては根治させる事が不可能になってしまいます。
そのためには、皆様には、今回の講義を良くお聴きいただき、理解し、管理をしてください。獣医が最新の技術を駆使しても獣医師の自己満足でしかありません。根治が不可能な症例でも、治療する事によって、生命の質・量を大きく改善する事ができます。
<耳は聴覚・平衝感覚を司る器官>
聴覚は天敵から身を守り、捕食する為に野生動物には無くてはならないもの。
外部の音は、空気によって外耳に到達した後、ツチ骨・キニタ骨、アブミ骨の3個の小さな骨が存在する中耳に伝えられる。音波が、鼓膜の外部に当たると鼓膜が振動する。この振動は、一連の耳小骨を経て、中耳を通過する。
音波の力学的なエネルギーを神経電位に変換して、延髄と中脳に伝えられ、聴覚の中枢や聴野がある大脳皮質の側頭葉に到達するといったメカニズムを経て、犬は音を聴取している。
前庭や三半規管が体の平衡バランスに関与している。
前庭は、聴覚に関与しない為、聴覚障害の犬が同時に平衡バランスの障害を併発することはほとんど無い。
内耳は内リンパと呼ばれ、液で満たされた膜迷路をもった骨迷路からなっている。この膜迷路それぞれは外リンパ液で隔たれている。
膜迷路は、5小室、つまり球形嚢、卵型嚢と三半規管からなる。 これらの各室には、内リンパの動きを感知する受容器がある。
球形嚢と卵型嚢内の受容器は厚いゼラチン様物質に繊毛を突出させた有毛細胞からなっている。 ゼラチン様物質に繊毛を突出させた有毛細胞から成っている。
ゼラチン様物質の中には聴砂、平衡砂、耳石として知られている炭酸カルシウムがあり、頭部が傾くとその砂の重さで有毛細胞の繊毛が曲がる。
前庭神経の感覚終末は、この有毛細胞を取り込んでいる。このようにして、犬は自身の体がどのように移動したか、どのような姿勢をとっているかを知るわけである。
この前庭神経は、眼球の位置や動きを調節する外転神経、滑車神経、動眼神経などに関係する為、前庭神経の異常によって斜視や眼球の振 がみられ、套踉部が斜めに傾く似踉という症状を起こすことがある。
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